安蘇山塊末端(栃木) 大小山(313.8m) 2022年1月3日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:40 駐車場−−5:44 阿夫利神社(登山口)−−6:26 大小山 7:00−−7:21 阿夫利神社−−7:25 駐車場

場所栃木県佐野市/足利市
年月日2022年1月3日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口下に広い駐車場あり。登山口には10台程度の狭い駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無危険度は低いが岩場多数あり
山頂の展望360度の文句なしの大展望
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コメント標高の割に展望がいい山。元日には初日の出を見る登山客で賑わうが混雑を避けるため3日に登った。昨年は西側の「裏口」から登ったが今回は東側の「正面玄関」から登った。こちらは広い駐車場があり要所には案内看板多数あり。今年も冬型の気圧配置がやや強く長野方面は雪雲に覆われて北アルプスは見ることができなかったがそれ以外は大展望を堪能できた




登山口の阿夫利神社前で右の道(山頂直登コース)へ 入口に害獣防止柵あり
大小山山頂は地元では妙義山と呼んでいる 尾根は岩っぽく鎖もあるが普通に登れる
岩尾根なので開けた場所が多い 大小山山頂。山頂標識は妙義山となっている
日の出。冬至に近いので南東から上がった 日の出拡大。地平線ではなく雲の上だった
大小山から見た足利市街方面 大小山から見た赤城山
大小山から見た浅間山 大小山から見た八ヶ岳
大小山から見た東京スカイツリー。高いので肉眼で確認できる 大小山から見た埼玉、東京の高層ビル群
大小山から見た足尾山塊、奥日光(クリックで拡大)
大小山から見た丹沢、奥多摩、奥秩父、武信国境の山々(クリックで拡大)
大小山から見た埼玉、東京の高層ビル群(クリックで拡大)
大小山から見た富士山 山頂を辞する
270m峰に大小山の標識が出ている 270m峰から見た山頂(妙義山)
270m峰を下ると主稜線を南下する道と阿夫利神社へ下る道が分岐 270m峰直下の崖基部に下る鉄階段
270m峰直下の崖に大小の巨大文字がかかる 崖基部に東屋ができていた
標高200m付近で男坂/女坂が分岐。男坂を下る 男坂は岩っぽい尾根を下っていく
大小山仙間神社(奥宮?) 神社前で男坂/女坂が分岐
昔はこんな階段は無かった 舗装道路も無かった
阿夫利神社 阿夫利神社前の狭い駐車場
駐車場前で山頂直登コース(妙義山)が右に分岐 昔は無かった茶屋
下部駐車場到着 東側の麓から見た大小山


・昨年に引き続き今年の正月期間も日の出を見るために大小山に出かけることに決めていた。今年も混雑を避けて3日に登ることにして、今回の登山口は昨年とは逆に東側の「正面口」からとした。ここから登るのは40年ぶり近い。私が子供の頃は大小山は地元以外は登る人はほとんどいなかったが、今はネットで情報が広がり山頂の見晴らしの良さが評判で多くの登山者が訪れているはずであり、おそらく新たに駐車場が整備されているだろう。なお、昔は登山口の阿夫利神社前に10台程度の小さな駐車場があっただけであった。

・東側の登山口まで車道の要所に案内板が設置されていたのも40年前とは大違いで、現代の人気の高さがうかがわれる情景だ。ただし集落内の道の細さは昔と変わっていなかった。

・予想通り神社の小さな駐車場ではなく、その手前に広く大きな駐車場が新設されていた。これなら100台くらいは駐車可能であろう。日の出を見るためだろう、既に数台の車があり、出発準備中にも1台の車が上がってきた。

・日の出前の5時40分に出発。この時期の日の出は6時50分くらいだろうから日の出には十分間に合う。上空は満天の星空で、東の空の低い位置に雲が無ければきれいな日出が見られるだろう。なお、今日が私にとって今年初めて見る日の出となる。

・神社前には昔からある駐車場が今でもあり、1台の車が駐車してあった。この駐車場の存在を知っているのは地元の常連さんだろう。

・この駐車場前で登山道が分岐している。右に上がる道は山頂へ直接上がる道で「妙義山」の案内が出ている。地元では山頂南の280m峰を大小山、313.8mの山頂を妙義山と呼んでいるのであった。私が通った小学校の遠足では280m峰までしか登らなかった記憶がある。今回は当然ながら真の山頂を目指すので、最短コースの妙義山方面を選んだ。

・登りで選択した道は出だしからえらい急登の連続で、しかもオーバーユースで土の登山道は深い溝と化して歩くのが難しく、隣に踏跡ができている。昔はこんなことは無かったのだが、それだけ登山者が非常に多いということだろう。ちなみにこの山は半分から上部は岩だらけで土が少ないので、そこまで達すれば溝からは解放される。

・左手からいくつか道が合流するが、上を目指してまっすぐ登っていけばいい。

・大岩の案内標識がある付近から岩が目立つようになり大小山らしくなる。この山は標高のわりに大展望の珍しい山であるが、それは山頂一帯が岩に覆われて大きな木が無いからである。岩は「チャート」と呼ばれる種類で、昔の海底に降り積もった土砂が固まり、その後の地殻変動で地表に押し上げられたもので、専門的には「付加体」と呼ばれる。チャートはち密で硬く、花崗岩とは逆に風化に強いので表面がごつごつしていて手がかり、足掛かりに事欠くことは無く登りやすい。この点は膝の曲げ角度に制限がある私にとっては有り難かった。

・岩場が現れると木の高さが低くなり展望が開ける場所が多くなる。最初はまだ真っ暗で下界の夜景が輝いていたが、徐々に東の空が赤く焼け始めると街の明かりが輝きを失い始める。東の空には雲は見られず筑波山がはっきりと見えており、今日は素晴らしい日の出を拝めそうだ。

・まもなく山頂と言うところでヘッドライトが不要に。岩場が多いとはいえ矮小な樹木があって山頂に既に人がいるのか見ることはできない。まあ、元日と違っていても数人程度だろうが。

・登り切って大小山山頂に到着。先行者は2名で1名は柴犬連れの男性だった。DJF氏が連れる犬は大型の黒犬だが、それと比較すれば柴犬は小さい。話を聞くと途中の鉄階段以外は岩っぽい場所でも通過可能だとのこと。この時期は人間は寒いが犬は寒さを感じないようで元気であった。

・山頂からの展望は毎度のごとく文句なしの360度の大展望。ただし今年も冬型の気圧配置で長野方面は浅間山が霞んで見える他は雪雲の中で見えなかった。条件が良ければ槍穂が見えるはずであるが、冬場では気象条件を選ばないと難しいだろう。八ヶ岳は赤岳〜横岳の稜線が真っ白に見えている。富士山も真っ白だが樹林に覆われた奥秩父の山々は真黒。丹沢は左端の大山は分かるが、それ以外は連なっていて各ピークがはっきりしない。右側の離れたピークは大室山辺りだろうか?(帰宅後にカシミールで確認したら正解だった)

・関東平野は今日は全く霞むことなく遥か果てまで見えていて、スカイツリーも明瞭に分かる。日の出直後には高層ビルの窓ガラスに反射したらしい光まではっきりと見えた。昔はここから見える高層ビルは池袋のサンシャイン60だけ、少しして新宿副都心のビル群が追加されたが、それくらいしかなかったので見分けが簡単であったが、今は数が多すぎてどこがどこなのか同定不可能な状態であった。

・昨年は大きな三脚を構えた人がいたが今年はなしで、山頂に滞在していた間にやってきた人は数人と昨年より少なく山頂は静かだった。

・大展望を堪能して7時に下山開始。帰りは280m峰経由で大小の文字がかかった絶壁の基部経由で下山することに。犬連れの男性が話していた鉄階段はこの岩壁基部南側を登るところに設置されていたが、昔はこんなものは無かったなぁ。小学生でも普通に登れた記憶がある。柴犬はこの階段だけは通過できずに飼い主が抱きかかえて下っていた。

・そこからすぐに「男坂」「女坂」の分岐があり、傾斜がきついであろうが短距離で済む男坂を下る。こちらはほぼ尾根に沿って下っていく。女坂は砂利に覆われた植林帯の斜面を下っていった記憶がある。

・女坂ルートと合流し、神社の奥宮?で足の怪我の回復祈願。そこからコンクリート製の階段と舗装道路で登山口の神社まで道が続いていたが、昔はこんな道は無かった。良く見ると右手の沢筋に沿って道があり、これが昔の登山道であった。

・登山口の神社前の駐車場は満杯状態に変わり、私が車を置いたその下の広い駐車場も車の台数が増えてこれから出発する登山者の姿が数人見られた。車のナンバーを見ると地元はもちろんだが県外ナンバーも多く、関東一円から登山者がやって生きていることが分かった。でも長野ナンバーは私だけであった(笑)

・行きも一般道であったが帰りも一般道。長野の自宅まで道のりは200km強。国道50号線→17号線→18号線と乗り継いだ。長野県内に入って北アルプスが見えるようになったが、常念山脈は横通岳以南と餓鬼岳付近が見えているだけで、その他は雪雲の中であった。雪に降られるかと思ったら長野盆地でも快晴で日差しがあり、元旦に降った雪はかなり解けていた。

 

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